スチールベルトの蛇行防止



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スチールベルトのディムコ、営業の太田です。

猛烈な残暑だった関東地方もここ数日は一服感がありますが、遠くの南から大きな台風が押し寄せて来るようで、これからの被害が心配です。

さて、以前も書きましたがスチールベルトの蛇行防止に付いて、今回はもう少し踏み込んだ内容を書いて見ます。
蛇行防止はいくつか方法はありますが、その中でも簡単な加工であるクラウンによって防止する方法を述べてみます。


図1 スチールベルト用クラウン加工


図1の左図のように、スチールベルトを使用するときはプーリに曲率半径のクラウン加工をある高さ施します。クラウンとは曲率半径でできる弧のことをいいます。これをプーリに施すことによりベルトの蛇行防止ができます。

さて、この高さを含めて、スチールベルト用にはどのくらいの曲率半径を施したらよいかという質問をよく耳にします。
回答としては
曲率半径R=W2/(8×h)
で表します。ここで、Wはベルト幅(プーリ幅)、hはクラウン高さです。
また、この曲率半径はどうしてこのように表せるのかとよく聞きますのでそれを説明致します。

これはピタゴラスの定理により導くことができます。
図2の中の左の図は十分距離のある曲率半径のR部がプーリに施されたクラウンとします。
その幅の半分を右の三角形に当てはめると

R2=(R-h)2+(W/2)2
=R2-2Rh+h2+(W/2)2
上式を変形すると、
2Rh=h2+W2/4
  h=h2/2R+W2/(2×4×R)
   =h2/2R+W2/(8R)
ここで、h2はRに比べて非常に
数値が小さい(Rは数mから数百m、hは1mm以下)ので、
2≒0として省略すると、近似式は
h=W2/(8×R)となり、
∴R=W2/(8×h)となります。


図2 スチールベルト用プーリのクラウン解説


これで曲率半径が求まります。この式の中で、hをいくつの数値に設定したらよいかが迷うところです。
樹脂ベルト、ゴムベルトの場合は、ベルト幅、ベルトの厚さによりプーリのクラウン高さは0.3から数ミリまで、適度の高さにしています。しかし、スチールベルトの場合はこの数値が極端に低く、ベルト幅が500mmでもクラウン高さはせいぜい100~200μm程度です。その時の曲率半径はなんと150mです。加工が大変ですね。しかし、必ずしも蛇行しないとは限りません。幅が広い場合は他のシステムとの組み合わせが必要です。ここがスチールベルトの難しいところです。
このような時、ディムコでは適切なアドバイスをさせて頂きます。不安な時はぜひお問い合わせください。


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