加熱式ダブルスチールベルトコンベヤで樹脂を加圧成形

スチールベルトのディムコ、太田です。

今年もあと数日で師走。ここ関東地方でも、ついこの前まで真夏日が観測されたので、冬の到来が嘘のように感じます。

さて今、加熱・加圧・圧延について、『こんな用途にも応用できる』という使い方をお知らせします。

ベルトにはもちろんスチールベルトを使用しますが、このコンベヤでは耐熱高張力ステンレス鋼を使用します。よく知られるステンレス鋼(18-8ステンレス)ではある程度の高温まで上げていくとベルトの表面が著しく変形していきます。場合によっては、高温で変形した歪が、常温に戻しても元に戻らないことがあります。
高温時のスチールベルトの素材は選定が大変重要です。

下のイラスト図のように、ベルトをダブルにする、いわゆるダブルブレス、又はダブルベルトにして、ワークを加熱・加圧、そして圧延します。
これがダブルスチールベルトプレスコンベヤです。


加熱されたスチールベルトでダブルプレスして圧延


事前にプレヒーティングを上側(又は下側:この絵では上側)で行い、十分加熱された後に下側も加熱して圧延する方法です。
成形したものを早く冷やすのであれば冷風を当てるか、又は冷却ブロックを設けます。

主に、樹脂フィルム、あるいはそれに相当するような、成形されていて熱により変形させたいものを加熱して引き伸ばしたり、厚みを変えたりします。

このような方法は厚さ精度をかなり厳しく管理できるので、薄物に限らず、厚物も連続して加工可能です。

樹脂の種類で言いますと、ABS、PE、PET、PP、などの樹脂をこのダブルプレスベルトで熱処理・表面加工、多層シートのラミネート、繊維状物と合成樹脂の複合フィルム貼り合わせ、圧延するなど用途は様々です。
まずは簡単にテストして次のステップに進みたい、あるいは大げさなテストはまだいいので結果を早く見たい、など。
お問い合せはフリーダイヤル0120-346-353です。あるいは各種のお問い合わせ方法があります。
ぜひご来社してテストしてみてください。

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