スチールベルトにフッ素樹脂コーティングするとき

スチールベルトのディムコ、海外部の並木です。

ステンレスベルトの表面には、下の写真のように フッ素樹脂コーティングをすることができます。

ディムコのフッ素樹脂コーティングスチールベルト
ディムコのフッ素樹脂コーティングスチールベルト

ハミガキや化粧品のチューブを成形する時、お菓子のアルミパックの封をする時などこのフッ素樹脂コーティングされたスチールベルトで熱圧着すると袋の溶融樹脂がベルトにくっつかず、連続して熱圧着することができます。

しかし、スチールベルトの材質とフッ素樹脂にはいくつかの種類があり、慎重に選定する必要があります。例えば、熱の伝わり方においては、熱を放出しやすいベルト材質がいいのか、熱を溜めこむベルト材質がよいのか、など。 

現在はラミネートフィルム等の包装材料が日々改良され樹脂自体が変遷し、表面にパッケージ印刷が加わるなど、塗膜ベルトの選定には十分注意する必要があります。これには時間がかかりますが、次の新しい樹脂を検討するときには、有益な資料となります。

その他の用途では、スチールベルト上でワーク搬送しながらカメラによる画像検査をする場合、スチールベルトの反射を抑えるため黒色のフッ素樹コーティングを行うなどします。

「ズバリ、このベルトがいいです!」と最初から仕様を決めることはできない製品ではありますが、是非ご相談ください

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