ステンレスはどうして搬送ベルトになるの?

スチールベルトのディムコ、海外部の並木です。

私は、ディムコに入社して驚いたことが2つありました。
1つは、図面はミリ単位で書かれている、ということ。
それまで日常生活ではセンチを使い、「三苫の1ミリ」という言葉もなく、
1センチは10ミリ、1インチは25.4ミリに馴れるのに半年以上かかったように思います。

スチールベルトの厚み-0.15mmを示す図面
<スチールベルトの厚み 0.15mmを示す図面>

2番目は、ステンレスがプーリをまわりながら回転してベルトになるということ。
エレベータ、キッチンの流しは頑丈なステンレスの板で回転しないしできない…。
ベルト用のステンレスの作り方はキッチン、エレベータのステンレスの作り方とは違い、作り方により新たな特徴が生まれることを理解するのに、さらに長い時間がかかりました。

また、エレベータのステンレスは、見た目は強いですが簡単に曲げられます。ベルト用はさらに圧力をかけて薄くします。これを行うのが圧延工程です。
圧力を掛けて薄くなった結果ステンレスは強くなり、平らに戻る力「バネ性」を備えているのでプーリの曲率でも湾曲して回り、元の平らに戻って回転できるのです。

一方、ステンレスの断面1平方ミリがどれくらいの引っ張る力に耐えられるか、という引張強度の指標では、エレベータのステンレスがおよそ900 N/mm2、ベルト用に使用する圧延ステンレスは1200 N/mm2前後と高くなります。

圧延ステンレスを使用するスチールベルトは、一般に厚み0.04~2.0ミリ程度です。
ディムコは厚み0.6ミリくらいまでのベルトを中心に、お客様の用途に合わせカスタム対応をしています。
スチールベルトについての疑問が有りましたらお気軽にお問い合わせ下さい。ご質問をお待ちしています!

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