吸引か磁石か

スチールベルトのディムコ、海外部の並木です。
駅のホーム、線路に落ちたワイヤレスイヤホンを拾い取るキャッチャーに、JR東日本では掃除機方式を、JR西日本では磁石方式を開発したという記事がありました。
吸うか、磁性で引くか、この2つの方法はいろんな場面で検討されますが、キャッチャーにも登場してきたので、おもしろいなと思いました。
吸引か磁石か
吸引か磁石か

スチールベルトコンベヤにも、掃除機のようにブロワでワークを吸いながら運ぶ、 吸引吸着コンベヤがある一方、磁性を利用する使い方もあります。
一般にスチールベルトには磁性がありますが、全てのスチールベルトに顕著な磁性があるわけではなく、使用するステンレスにより、磁性の弱いベルトと強いベルトがあります。 強い磁性のスチールベルトをアクチュエーターの防塵用カバーにすると、スチールベルトの帯がアクチュエーター本体にぴったり貼り付きゴミを入りにくくします。
また、他にも磁性を利用した用途があります。オイルスキマーのスチールベルトです。オイルスキマーには2つのドラムがあり、1つは水中に沈めます。その間をスチールベルトで回しますが、水面に浮いた油を回収するのにドラムとスチールベルトの間で滑らないか疑問になります。そこで駆動側のドラムに磁石を内蔵しておけば磁性のあるスチールベルトが貼り付いて滑らなくなり油が回収されます。
負圧で吸う、磁石でおびきよせる、スチールベルトにも2つの方法がありますのでご活用ください。

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