製造現場の省人化、実は“搬送”がボトルネックになることも

スチールベルトのディムコ、ソリューション営業部の品川です。

製造現場では、人手不足への対応や生産性向上を目的に、省人化・自動化への取り組みが進んでいます。ロボットや自動機などに注目が集まりがちですが、実際の工程を見ていくと、設備と設備の間をつなぐ「搬送」がボトルネックになっているケースもあります。今回は、省人化を考えるうえで見落とされがちな搬送について考えてみます。

1. 自動化されていても「人が運んでいる」工程
加工や検査そのものは自動化されていても、前工程からワークを運ぶ、装置へ供給する、次工程へ移すといった作業を人が担っている現場は少なくありません。こうした作業が残っていると、設備の能力が高くても、人の移動や待ち時間によって工程全体の生産性が伸びにくくなる場合があります。

2. 搬送が止まると、工程全体が止まることも
搬送では、ワークのずれ・詰まり・落下・姿勢の乱れなど、さまざまな問題が発生します。特に自動化設備では、次工程へ一定の向きや間隔で安定してワークを渡すことが重要です。搬送が不安定なままでは、後工程に高性能な装置を導入しても、本来の能力を十分に発揮できないことがあります。
そのため、省人化では「どの設備を自動化するか」だけでなく、「工程と工程をどうつなぐか」という視点も大切になります。

3. 搬送を見直すときに確認したいポイント
搬送方法を検討する際には、搬送物の形状や重量だけでなく、温度・速度・搬送姿勢・位置精度・清掃性・周辺設備との受け渡しなど、工程全体の条件を確認する必要があります。例えば、搬送中に加熱や冷却を行う場合、位置ずれを抑えたい場合、表面を平滑に保ちたい場合など、求められる条件によって適した搬送方式やベルト材質は変わります。

4. スチールベルトが活きる搬送もあります
搬送条件によっては、スチールベルトの寸法安定性・耐熱性・表面の平滑性といった特長が活かせるケースがあります。また、単に「運ぶ」だけではなく、搬送しながら加熱・冷却・乾燥・検査などの工程を組み合わせることで、設備全体の構成を見直せる可能性もあります。大切なのは、ベルト単体ではなく、前後工程を含めて最適な搬送方法を考えることです。

省人化というとロボットや自動機が主役に見えますが、それらをつなぐ搬送が安定してこそ、工程全体の自動化が成り立ちます。
また、省人化を検討する際には、最初から自動化する設備を決めるのではなく、まず工程全体を見渡し、どこに人手や停止、待ち時間が発生しているのかを整理することも重要です。

そのうえで、ぜひ一度「人が運んでいる工程」「搬送で止まっている工程」がないか見直してみてはいかがでしょうか。

搬送や自動化に関するご相談は、ディムコのソリューション営業部までお願いいたします。
ご連絡を心よりお待ちしております。

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