金属製薄肉微細パターンスリーブを連続成形用樹脂金型に使う

スチールベルトのディムコ、開発の竹村です。

プラスチック製品の表面に微細なパターンを成型する方法として、円筒状の金属製薄肉スリーブの表面に機械加工を行い、それを樹脂成形用の金型にする開発試作の受注が増えております。これは従来の平板枚葉方式からRoll to Roll方式とし、生産性の向上を計ろうとするものです。

金属製薄肉スリーブの具体的な寸法は、直径φ60~φ450、板厚は0.1~0.6mm、幅200~450mm程度のものです。
パターンは色々で、多くはお客様が加工されております。

さて、写真は山形大学・伊藤研究室で作成されたフィルムで、機械加工されたパターンロールにディムコ社製の金属ベルトを押し付けて製作したものです。


左から1、2、3、4μmのピッチの金型で作られた樹脂フィルム


この機械加工されたパターンロールは大変高価なものであるため、量産にはそのレプリカを生産用の金型とするための開発が多くされています。
このレプリカはロール直径に対し、幅が30%程度のものは1回のレプリカで、直径に対し30%を超える広幅のものは2回のレプリカを取ることにより、量産型として使用できるようにする開発を行っております。詳細はお気軽にご相談下さい。

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