面接触で熱伝達 ディムコの冷却ロール

スチールベルトのディムコ、開発部の桑原です。

2020オリパラがコロナ感染状況高止まりの中で、色々な議論を巻き起こしつつようやく閉会となりました。これからはワクチン接種が進み医療崩壊が解消されるまでの間、3密を避け何とか乗り切っていきたいものです。

さて、ディムコの『冷却ロール』につきまして続々報です。本製品は外側が継ぎ目の無い薄肉電鋳スリーブ、その内側にゴム被膜ロールを配した構造で、ゴムロール部に流水チャンネルを設けた改良版試作につきましては前回の続報で紹介させていただいた通りです。
第一段階所見としては安定した接触回転を達成しましたので、今回は熱伝達測定評価についての報告です。

ホットアルミロールにニップした弾性冷却ロールの冷却効果
ホットアルミロールにニップした弾性冷却ロールの冷却効果

ここに掲げたグラフは、アルミニウム中実ダミーロール(φ100×950L)を遠赤ヒーターで加熱しながら、冷却ロール(ダミーロールと同じサイズ)を接触回転させ、常温水を循環させた時の冷却ロール入口/出口の温度を熱電対(流路内設置)で測定した結果です。アルミのダミーロール本体の表面温度は開始時74.3℃、20分経過後64.6℃でした。この時の冷却ロールへの供給水量は毎分11リットル、水温差はグラフで示すように、20分後は2.4℃という結果となりました。
冷却ロールは薄肉金属で弾性があり、アルミ中実ロールの曲率に倣って歪ができるので熱伝達がよく、効率良く冷却できます。

冷却ロールの試作納入実績はφ100×950Lですが、別サイズの製作も可能です。
詳しくはフリーダイヤル0120-346-353にお問い合わせください。

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