ディムコが提供する4種類のスチールベルト
こんにちは!
スチールベルトのディムコ マーケティング営業部の小鳥遊です。
さて、本日は我々ディムコが扱っているスチールベルトの「基礎知識」的な情報を共有したいと思います。
製品の種類についてですね。
挨拶でも述べた通り、我々は「スチールベルト」のメーカーです。
厳密にいえばスチールベルト以外にも扱っている製品はそこそこあるのですが、今回は一旦そのお話は置いておきます。
バラエティに富んだディムコのスチールベルト
我々が扱っているスチールベルトは主に4種類のベルトに分けられます。
もちろんDRタイプ、DOタイプ、DWタイプ、DPタイプの4種類ですね。
はっはっはっ!
すみません、地球上の誰が分かんねんって話ですよね!
我々ディムコHPの製品説明でも当然のように登場するこれらの略称ですが、僕も入社前、自社HPを見た際に「なんの略なんだ!?」と少々混乱したのでちょっとここいらで説明させていただきます。
略称はそれぞれ下記のベルトを意味します。
- DO:スチールオープンベルト Dymco Openの略
- DW:スチールエンドレスベルト Dymco Weldingの略
※Weldingは「溶接」を意味します。 - DR:全周圧延スチールエンドレスベルト Dymco Rollingの略
- DP:パーフォレイションスチールエンドレスベルト Dymco Perforationの略
※Perforationは「穿孔」。穿孔は「穴を開けること」を意味します。
DOを「(D)どっちでも(O)同じやろ」、DPを「(D)ダルメシアン・(P)パーティー」の略だと思っていた方も多いと思いますが、惜しかったですね。ちょっとだけ違います。
世間の皆様が思うDO(どっちでも同じやろ)
世間の皆様が思うDP(ダルメシアン・パーティー)
Dは「Dymco(ディムコ)」の略なので、正式なDから始まる英単語の頭文字だと思っていた勢力からは訴えられそうですが、この由来からも分かる通りディムコオリジナルの略称になります。
では、それぞれどんな特徴があるのでしょうか?
見ていきましょう。
4種のスチールベルト
DO:スチールオープンベルト
ではまずスチールオープンベルトからいきましょう。
DOは「Dymco Open」の略です。
ベルトコンベヤなどにセットするスチールベルトは端部を溶接して繋いだ輪っか状のベルト(エンドレスタイプ)を使用しますが、このスチールオープンベルトは、その名の通り端部が繋がっていない開けた状態のベルトを指します。
我々はこれを「オープンベルト」と少し短くして呼ぶことが多いです。
切り立てホヤホヤの美しいスチールオープンベルト
電動アクチュエーターのカバーに使われるスチールオープンベルト
ロボットアーム機の駆動用ベルトに使われるスチールオープンベルト
DW:スチールエンドレスベルト
ガイド付きのスチールエンドレスベルト
DW(スチールエンドレスベルト)は先ほどご説明したスチールオープンベルトとは違い、端部を溶接し繋げ、輪っか状にしたタイプのベルトです。
やはり我々はこれを「エンドレスベルト」と少し短くして呼ぶことが多いですね。
略称には「溶接」を意味する英語「Welding」の頭文字「W」を使用しています。
「どうだ~い? ワイルドだろ~?」の略でDWだと思った人が大半だと思いますが、上にも記載した通りこちらは「Dymco Welding」の略となります。
ちなみに上の画像のベルト中央にある黒い桟のようなものは「ガイド」と呼ばれるもので、コンベヤで使用する際に蛇行運転を防止するために任意で取り付けるものです。
エンドレスベルトはぐるぐると回転させることができるので、物を搬送させるためのコンベヤで使われることがメインになります。
溶接と聞くと、溶接部がボコッと膨らみ滑らかな回転運動ができないイメージがあるかもしれませんが、安心してください。
ディムコのスチールベルトは精密な突合せ溶接で行いますので、例えば目を瞑って指でなぞったとしても溶接部がどこか分からないほど母材と厚みを同一にできます。
さらっと言いましたが凄い技術なんですよ?
溶接されたスチールベルト(エンドレスベルト)
溶接線はくっきり見えますが、指でなぞっても段差が分かりません
DR:全周圧延スチールエンドレスベルト
もちろん「(D)伝説の(R)ラーメン」の略ではありません。
「Dymco Rolling」の略でディムコでは「全周圧延スチールエンドレスベルト」のことを指します。
こちらも溶接されたエンドレスの輪っか状のベルトで、我々は「圧延ベルト」と結構短縮して呼ぶことが多いです。
ちなみに圧延とは、回転する2本以上のロール(円筒」)で金属を挟み、圧力をかけて薄く延ばしたり、形を整えたりする加工方法のことですね。
溶接されているならば「DW(スチールエンドレスベルト)との違いはなんじゃこら!」と当然なりそうですが、より強度、よりコンパクト、より精密を求めるお客様向けのベルトと言ってもいいかもしれません。
その分ベルト幅は最大50mmまでと狭まるのですが、「その条件でもいいぜ!」というお客様から注文をいただきます。
コンパクトさに関しては、DWでは対応できないプーリ径でもDRであれば対応できたりするので、「大きくなっちゃうと今の設備に導入できないんだ」という悩みを抱えたお客様への救いの一手となることがあります。
リングロール圧延によるDR製造イメージ
この技法により物性にムラがなく、高強度長寿命のシームレス化されたエンドレスベルトに仕上げることができるという訳です。
そして大事な溶接部に関してですが、DRはDW以上に母材と同一化されますので、高精度な駆動、高精度な搬送を行いたいお客様から求められる機会が多いのです。
DP:パーフォレイションスチールエンドレスベルト
Dymco Perforationの略です。
パーフォレーションというのは日本語で表すと「穿孔」という甚だしく聞き馴染みのない言葉で、その意味は「物に穴を開けること」、または「物に穴が開くこと」なんだそうです。
つまりDPは「穴が開いたスチールベルト」ということですね。
そしてこちらもエンドレスタイプのベルトを指すので、例えばDO(スチールオープンベルト)に穴を開けたタイプのベルトはDPとは呼びません。
これは私も最近知ってぶったまげました。
このDPと呼ばれる穴開きのベルトは、「吸着コンベヤ」と呼ばれる「ワークを吸引して搬送するタイプのベルトコンベヤ」に使われたり、センサーによる位置決めを目的として使われたりします。
吸着コンベヤ
スチールベルトが選ばれる理由
※この画像はファンタジーです。
スチールベルトでのフラフープは常軌を逸していますので絶対にマネしないでください。
世の中にはゴムベルトや樹脂ベルトといった様々なベルトがありますが、それではなぜスチールベルトでなきゃいけないのでしょう?
それぞれのベルトに特徴がありますが、スチールベルトに関しては下記の様な特徴があります。
- 帯電しにくい
- コンタミが発生しにくい
- 反復運動、連続運動に強く高寿命
- 精密搬送、精密駆動に向いている
- なんか光っててかっこいいじゃんね
などなど、ポジティブ要素は枚挙に暇がありません。
上記に並べた特徴に関して掘り下げたブログもありますので、知識を育てるということで「育休」を取得し、ぜひゆっくり読んでみてください。
ブログ「静電気トラブルを防ぐ 帯電しにくいスチールベルトの強み」
ブログ「異物混入対策とスチールベルト」
まとめ
はい!
ということでディムコのスチールベルトについて以前よりもなんとなく分かっていただけましたでしょうか?
ディムコのスチールベルトはDRタイプ、DOタイプ、DWタイプ、DPタイプの4種類があるということを知ってもらえれば僕はもう幸せです!
このブログでは、これからもディムコのスチールベルトについて分かりやすく発信していこうと思いますので、今後ともぜひ御贔屓によろしくお願いいたします!
それではまたお会いしましょう!