スチールベルトがフィルム作りに関与 コロナメタルベルト・ピンニングベルトとは?

スチールベルトのディムコ、太田です。

今日は5月末日、いよいよ明日から衣替え。関東地方の梅雨入りは平年6月8日だそうですが、来週中にでも梅雨入りになるのでしょうか。

ディムコでは、スチールベルトを製造、販売していますが、そのほとんどの材質はステンレスです。なので、梅雨時の湿度にも強く、耐久性は抜群です。

さて、スチールベルトは様々な使われ方をしていますが、このスチールベルト・バンドは電気を流して使用するものです。また、金属なのでその用途が生まれました。

下のイラスト図のように、フィルムを製造する方法の1つの中に、溶融された樹脂液を『Tダイ』から吐出し、直後の鏡面に磨かれた冷却ローラにより冷却する工程があります。この時に、自然に任せて冷却ローラに吐出していたのでは冷却までの時間がかかり過ぎ、結果的に小気泡が発生したり、厚みムラ、透明性が落ちるなど、品質の悪いフィルムになってしまいます。これを解決するために考えられたものがピンニングシステムです。
原理としては、高電圧をスチールベルトに印加して、そのベルトを介してフィルムにプラスの電荷を帯電させ、ローラ側をマイナスにしておけば膜状の樹脂液が瞬時にローラに密着してフィルムが生成されていきます。


コロナメタルベルト・ピンニングベルトの使われ方


この方法では、放電する金属端は薄ければ薄いほどメリットがあります。一般的にはタングステンワイヤーなどを使用することが多いのですが、あまり細くできず、1.5mから2m、あるいはそれ以上の面長が長いローラの場合、たるみを無くすために高い張力を掛けると運転中に破断の事故が起こってしまいます。
この点、スチールベルトは極薄の50μmまでも薄くでき、その分幅を広くすることで最大張力を高めています。


リールに巻かれたコロナメタルベルト・ピンニングベルト


ディムコのコロナメタルベルト・ピンニングベルト、ぜひご検討ください。
お問い合せはフリーダイヤル0120-346-353です。あるいは 各種のお問い合わせ方法があります。

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