ダブルベルトプレスで加熱、加圧・圧延するスチールベルト装置

スチールベルトのディムコ、太田です。

今日10月25日、天気予報では関東地方に明日大型の台風27号が最接近する報道が流れています。先の26号のような大災害が起こらないことを願うばかりです。

さて今、加圧・加熱・加温・乾燥・冷却搬送のお引き合いを多く頂いていることは前のブログ、『ダブルプレスベルトで加圧・加熱・加温搬送スチールベルトコンベヤ』でも書きましたが、今回はどのように使うのか、使えるのかを書いてみます。



ダブルベルトプレスで加熱・加圧・圧延スチールベルトコンベヤのイラスト


ダブルベルトプレスの構成は上のイラストのような形で、上コンベヤと下コンベヤが重なり、内側同士のスチールベルトを上下のヒータブロックが真ん中で挟み込んでいるものです。スチールベルトはヒータブロックで加熱されて、その間に挟まったものを加熱と同時に加圧、圧延していきます。
この時加圧手前で十分加熱したい場合はプレヒーティングを行い、その後加圧・圧延します。
このイラストには描いていませんが、挟み方をローラの連続で行う、圧延後冷却を行うなども可能です。

このようなダブルベルトプレス装置はどちらかというと、ある成形品がありそれを薄くする、エンボスなどの二次成形をする、平面にする、2枚以上を重ねて多層にする、基材に貼り合わせるなどに利用します。これらの用途では加熱が必須になります。
そのダブルベルトプレススチールベルトの加熱の方法には電気ヒータ、熱媒体油、蒸気などがあります。

ローラ同士を重ねて圧延する方法もありますが、ローラでは線接触なので高速で行うとスプリングバックがあり、所定の厚みにならなかったりします。
このダブルプレス装置なら、その隙間に入れば目的の厚みが高精度でしかも早く達成でき、ラインスピードアップに繋がります。

ダブルベルトプレスで加熱圧延するものは圧倒的に樹脂が多いです。
最高温度は250℃です。又、スチールベルトの表面に黒色耐摩耗性のフッ素樹脂コーティングを行い、剥離性を良くすることもできます。


ダブルベルトプレススチールベルトのローラ部
表面に黒色耐摩耗性のフッ素樹脂を被覆している



ダブルベルトプレススチールベルトのヒータ部


上下同時加熱はもちろん、上面のみの加熱、下面のみの加熱もできます。
まずはコンパクトにテストして次のステップに進みたい、あるいは大げさなテストはまだいいので結果を早く見たい、など。
お問い合せはフリーダイヤル0120-346-353です。あるいは各種のお問い合わせ方法があります。
ぜひご来社してテストしてみてください。

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