ヒートアンドクール・ヒートアフタークール、加熱・冷却ダブルスチールベルトプレス機

スチールベルトのディムコ、木曽川です。

12月7日の二十四節気(にじゅうしせっき)・大雪(たいせつ)も過ぎ、さすがに今まで暖かかったここ横浜もいよいよ冬の気候に突入です。
この二十四節気、よく考えられたもので、テレビの天気予報には欠かせないキーワードです。一年を24季に分けているこのことば、よく季節を表しています。
ちなみにこれは国立天文台が毎年2月に翌年を発表しているようです。

暑くも寒くも涼しくも、人間の手で環境を作れる現代は、本当に過ごしやすいものです。

さて、ディムコの装置製作で、一二を争うものにダブルスチールベルトヒートプレス機があります。
従来物に比べて装置自体がコンパクトでスペースを必要とせず、装置重量も軽いので設置場所に困りません。下の写真は装置全体ですが、この中には多くの特徴を兼ね添えた機能があります。

ダブルスチールベルトヒートプレス機 ヒート&クール仕様
ダブルスチールベルトヒートプレス機 ヒートアンドクール仕様


それは、
(1)自動蛇行防止装置
(2)自動昇降隙間管理
(3)自動加圧力設定
(4)加熱コントロール
(5)冷却システム
(6)速度コントロール
などです。
そして、(4)、(5)番目の加熱、冷却、いわゆるヒートアンドクールあるいは、ヒートアフタークールとでもいうのでしょうか、加熱・加圧した後そのまま冷却するわけです。
ここで欠かせない要素としてスチールベルトがあります。

ワーク(加工物)がこの装置を通過する具合を見てみましょう。

ダブルスチールベルトヒートプレス機の構造図
ダブルスチールベルトヒートプレス機の構造図


左からスチールベルトと共に入る水色のワークは予熱され、樹脂などでは軟化してきます。更に加熱エリアに入ると高さが低く狭くなり、プレスの加圧力により変形してワークは目的の厚みになります。
このときに加熱・加圧エリアから圧力が解き放たれずスチールベルトに挟まれたワークが冷却エリアに入っていくことがミソです。そしてワークは冷却され硬化して目的のものができます。

ワークにもよりますが、通常熱により変形しても把持力を解き放つと膨らみができ、変形してしまいます。これをスプリングバックとか言います。ディムコの装置はこの冷却工程を加熱・プレス工程と同一線上に設けることで、そのままの形状でスプリングバックが起こる温度帯を把持したままで冷却することができ、冷却すると元に戻ること無く高品質のものが製作可能になります。また過度に冷却してスプリングインしないようにも開発中です。

下の写真は加熱(赤く半透明の部分)から冷却(同水色)に移る、装置のある一部分を写しています(ワークもブロックも実際に模した色付けと絵を描いています)。
この部分の仕上げが生命線です。

装置内の加熱から冷却部分へ移る箇所の写真
ダブルスチールベルトプレス機ヒータブロッククールブロック


幾つもの機能を持ったダブルスチールベルトヒート・クールプレスコンベヤ機をどうぞご利用になって開発なさってください。

また、このプレスブロツクは、新設で製作する場合、下の図のように各種の組み合わせができます。

プレスブロックの加熱冷却組み合わせ4パターンの図
ヒートアンドクールブロックプレスの組み合わせ
(1)それは上から、ヒートアンドクールプレス
 これは今まで紹介しているテストデモ機の組み合わせです。
(2)次がヒートアンドハイヒートヘビープレス
 ワークを挟んで加熱、更に高い温度(又は加圧力)にしてプレス
(3)次はヒートプレス 
 スタンダードなタイプ
(4)次がクールプレス
 混練機などから出たワークで、既に熱いワークを冷却プレスして成形する
など。

テストご来社で初めてでも、あるいは連続でお越し下さる場合でも、最初のテスト時の費用は大概の場合無償で行っています。
ですので、お気軽にお問い合わせ下さい。
ご検討される時に質問したい場合のお問い合せにはフリーダイヤル0120-346-353があります。あるいは各種のお問い合わせ方法がありますのでぜひご利用下さい。

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