付け替え式微細パターンロール、ナノインプリントロールもディムコで

スチールベルトのディムコ、開発営業部の中田です。

表面微細加工の世界には、ナノやサブミクロンオーダのパターンを基材へ転写し、ある特徴・機能をもったシート・フィルムをロールtoロール方式で成型するという生産方式があります。
その設備構成として、パターンを付与する側のロールと押しつけられる側のロールがあり、微細パターン形状の場合、パターン自体は剛体ロールに直接加工されていることが多いようです。

しかしながら、ナノパターン形状のように超微細且つ複雑な形状を施す場合には、円筒状態で直接ナノパターンを形成させる事は技術的に困難であるため、その解決方法として半導体の製造方法を応用します。その方法とは、まずNi製の板を製作し、剛体ロールに貼りつけてパターンロール化するか、複数枚を溶接していきエンドレス状のスリーブにし、それを剛体ロールに嵌めて使用します。

しかし、生産時に時間経過とともに微細パターンスリーブは、汚れが付いたり形状が崩れ劣化するため、交換する必要が出てきます。
そのため、剛体ロールからスリーブを容易に着脱でき、生産時にはスリーブと剛体ロールが滑らずしっかりと嵌め合った機構が求められます。
ディムコでは、その対策としてスリーブの着脱ができるロールも設計し、納入しております。
どうぞ、このような内容をご検討の場合はお気軽にお問い合わせ下さい。

もちろん、ディムコはスチールベルトメーカでもありますのでベルトの溶接工場を持ち合わせており、ご要望があれば微細パターンがついたNi電鋳を溶接しスリーブ化する事も行っておりますので、そちらについてもご相談・お問い合わせをお待ちしております。

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