専務の福浦便り

2009年4月から福浦研究センターのある横浜市金沢区の福浦に来て、私は本当によかったと思っています。
皆さんも、よくこんな経験をしませんか?
普段一緒にいる人でも、知らなかった一面に驚きの新しい発見をすることがよくあるものです。

私が福浦研究センターに来たのは、会社の将来を預ける大きな期待の新商品づくりを促進、見守るためですが、思いもしなかった「新商品」があることに気がつきました。
しかも、それが次々に現れるのです。

福浦研究センターに来て、メンバー一人ひとりが自分の仕事に誇りをもって取り組んでくれている様子を直に見ることができ、そんな中で彼らの知らなかった横顔に触れることがあり、本社から見ていた自分は、ほんの一部しか見えていなかったと勿体無いことをして来たような気分です。

先日もこんなことがありました。
加工を担当しているひとりに声を掛けて、どんな苦労をしているのか知りたいと思い、忙しい中無理を言って加工の様子を説明してもらうことにしました。
これまで、私はうるさい奴だと思われていたのでしょうか、加工の説明をお願いすると、普段は真面目表情一本の彼だと思っていましたが、こちらの要請に彼は驚いた表情で、しかし、まるで小さな子どもがはにかむような笑みを浮かべ、恥ずかしそうに、私のお願いを受け止めてくれました。

この製品開発は3年も経っています。恐らく彼は、来る日も来る日も機械と格闘しながらそして、またそんな機械と上手に付き合いながら、精度向上に励んでいる。その機械は、自分が飼っている自慢の牛のようで、その牛の首筋を叩きながら説明しているかのごとくの彼が印象的です。

この素晴らしいモノづくり職人さんに、自然と誇りを感じている自分に気がつきました。彼には「加工は難しい方がいいよな、それだけ競争力のある独自性の高い製品になるもんね!」と、労いの言葉を掛けざるを得ませんでした。

福浦研究センターに来て、今まで見慣れたメンバー一人ひとりの新しい横顔に出会えること、それはヒット商品を生み出したような気持ちに通じます。そんな宝物を発見する毎日が続いています。メンバー一人ひとりに感謝したい気持ちと、こんなチャンスを頂けた幸せをかみ締めながら福浦をエンジョイしています。


▲福浦研究センターの小さな春

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