エアロールの紹介 1

ようこそディムコのブログへ!  事業開発室の竹村です。
弊社は開発提案型の商品として商品名を「エアロール」とした、主として樹脂フィルム、シートなど連続して成形するための弾性特性を具備したローラを数年前より開発、販売しております。

フィルム資材はエレクトロニクス分野を初め、食品包装、医療材料、建築資材などさまざまな分野に広く使用されております。
 このように広い分野で使われているフィルム資材に要求される特性は強度、耐熱性、機械的特性及び電気電子的特性、工学的特性、ガスバリア特性など多岐に及んでおります。
 さらに、それぞれのフィルム資材に要求される特性はベースとなるプラスチックフィルムに蒸着やコーテングなどの表面処理やラミネートなどの2次加工、フィルム原料そのものを高品質化するなど、年々厳しさを増してきております。

このような多岐にわたるフィルム資材の製造条件の中にあって弊社の「エアロール」はフィルム製造工程の途中に適用することにより、フィルム特性を改良することを目的としております。

これまでに作製しました「エアロール」は大きなものは外径約Φ300mm、長さ約1800mmで、中に適用した圧力は0.2~0.3MPaと柔らかいタッチのローラでした。柔らかさの感触は普通乗用車のタイヤの空気圧が0.2MPa、ママチャリなどと呼ばれている普通実用自転車の空気圧が0.3MPaで、これらのタイヤを指で押した時に得られる感触とほぼ同じようなものです。これは柔らかいと思われるゴムロールよりも大分柔らかい特性を示しております。

ちなみに「エアロール」の円筒部の板厚は0.2mmで両端をゴムのシールで内圧を封止していますが、エアーを抜くと剛性はまったくありません。「エアロール」は必要に応じて硬さを変化させることができます。

 また、「エアロール」の小さなものは外径約Φ20mm長さ約90mmで中に適用した圧力は0.7MPaと硬いタッチのローラでゴムローラの代替で検討しました。
ゴムロールは耐久性が低く、コンタミ発生の原因になることからお客様からの意見を参考に開発したものです。

以上をまとめると「エアロール」には以下の特性が期待できます。
1)相手ロールと樹脂を介した接触により接触幅(ニップ幅)をとることが出来る。これにより「エアロール」を使用しない場合、剛体のロール間に発生する局部的に高い面圧を緩和することが出来、樹脂の種類によっては従来特性に変化を与えるのが出来る。
2)柔軟性を確保しつつ、表面アラサは鏡面にすることも、別途加工追加することによりざらざらとした感触とすることもできる。
3)内部圧力を調整することにより、製造工程内で加工特性を変化させることが出来る。
4)ゴムローラより耐久性の向上がされる。
5)ゴムローラよりコンタミの混入が防止できる。

フィルム資材樹脂の種類は大変多く、また適用目的も多岐にわたっており、その特性の向上はますます厳しいものになっておりますので、「エアロール」の検討はお客様との緊密な打ち合わせが必要になります。

「エアロール」はローラを交換するだけで製品特性の変化を把握することが出来ることにより多くの製造に関する知見を得ることにつながりますので、どうぞご採用を検討されますようお気軽にお声をおかけください。

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